「見た目だけじゃない!」老化を避けるべき理由

【「見た目だけじゃない!」老化を避けるべき理由】

 

◆現代人を蝕む慢性疾患の“真犯人”

 現在、細菌やウイルスなどが引き起こす感染症などの急性疾患に関しては、かなりの確率で抑えられるようになっています。
 ところが今、現代人の間で慢性疾患が急増しています。慢性疾患は、何十年もかかってゆっくりと進行し、やがて病気として表面化します。

 感染症を克服しつつある現代医療が、なぜ慢性疾患では思うような成果を上げられていないのでしょうか。

 

 私はかつて、総合病院の呼吸器内科に勤める専門医でした。そこで行っていた、慢性疾患の一種である“がん”への治療法はというと、第一に手術、それで治せないならば、化学療法、放射線治療などでした。
 実のところ、これらの治療法は、いずれも悪くなった箇所への対処法であって、原因そのものにアプローチしているわけではありません。

 

 では、慢性疾患の原因はどこにあるのか。私は、「それらは最終的には細胞の変化に起因している」と考えています。

 

 人間の体は、およそ40兆個の細胞でできています。
 体内では、日々、「正常細胞の減少」「老化細胞の増加」という、2つの現象が進行しています。これが“老化”です。

 

 確かに、細胞は40兆個もありますから、多少の細胞が減ったり、老化細胞が増えたりするくらいは何でもありません。しかし、この小さな変化が体内で蓄積されていくと、やがては新陳代謝が滞り、免疫機能が正常に働かなくなります。
 これが慢性疾患へとつながり、臓器不全を引き起こしているのではないかと考えられるのです。


──────────────────────────────────

 

◆「細胞で治療する」と、「細胞を治療する」の違い

 現代医療が、これまで細胞の治療に目を向けてこなかったのは、人類の長い歴史の中で、細胞が発見されたのが比較的最近であるという事情も関係しているのかもしれません。

 

 実は、現代医療の一つである再生医療の中に、細胞治療という分野があります。
 ただし、この細胞治療は、体内で劣化・欠損した細胞を、培養した新しい細胞で補填・修復しようとするものです。

 

 現在、日本で一般に提供されている再生医療の多くは、自由診療といって、国民健康保険の対象外となっています。自由診療で行われているのは、美容、歯科、膝軟骨など、限られた治療のみです。
 札幌医科大学が行っている脳梗塞再生医療などが、わずかに保険適用されているに過ぎません。

 

 要するに、再生医療の細胞治療とは、基本的に外からの細胞を利用した治療法のことであり、自分の細胞そのものを対象にしていないのが実情です。

 

 一方、当サーチュインクリニックでは、主に細胞の機能を回復させるための治療を行なっています。治療対象は、もちろん自分の細胞です。

 

 細胞を治療することで、慢性疾患の大きな要因と考えられる老化を抑えるか、もしくは老化のスピードを遅くし、病気になる前に、体の機能を回復させる。


 これが、当院が目指しているアンチエイジング(抗老化医療)なのです。

 

サーチュインクリニック大阪 院長 鈴木嘉洋


【参考文献】
『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』(辻直樹著、2016年、PHP研究所)、札幌医科大学附属病院HP、他

お問い合わせ
会員登録
TOPに戻る